NHKドラマ「あまちゃん」が終わって5日。
虚無感というほどではないものの、なんとな〜く物足りない日々を送っている。
ぼ〜っとしていると、海女クラブの面々は今日は何してるだろうとか考えており、知らないうちに「潮騒のメモリー」を口ずさんでいるという。
なんかテレビに映ってないだけで、北三陸という町で彼らは今日もワイワイやっているという気がしてならない(笑)。
ドラマの最後の1か月は震災の話だった。
どういう風になるのだろうとドキドキしていたけど、うまく演出してあって安心して見れるものだった。
それでいて話はちゃんと震災を書いていた。
北三陸のみんなが震災に遭い、震災後をしっかり生きていく姿を見て、東北の人たちは自分も同じようにしっかり生きていこうと思ったに違いない。
そしてドラマのなかで夏ばっぱはアキにこう話している。
「一度や二度、海がへそ曲げたからって、海をきらいにはなれねえ。」
オレは津波に遭って以降、なるべく海に近づかないようにしてきた。
癒しの対象としてきた海に襲われたことが、怖くてしかたなかった。
だけど夏ばっぱの言うとおり、これまで海も大地も千年に一度、百年に一度の単位で常にへそを曲げてきた。
それを理解したうえで人間は自然と付き合っていかなきゃならないと、夏ばっぱの言葉を聞いて気づかされたとき、オレの海への恐怖心はだいぶ薄れたのだった。
まだ海には行ってないけれど、たぶん、あまちゃんを見ていなければ、海が怖いままだったかもしれないなあと思うのだった。